2019年03月10日(日)
品川区議会議員選挙に対する動機については「ごあいさつ」で触れていますが
「政治家」への興味については高校時代まで遡ります。
きっかけは大きく二つあります。
高校時代、自分と社会に希望を見いだせなかった私は無気力でした。
惰性のままに過ごしていたのですが、ある時ビル・クリントン大統領(当時)が来日し
高校生100人と対話するという番組が放映されました。
番組の中で、大統領は、高校生からの質問に対しメモを見ることなくズバズバと答えていました。
それを見ていた私はとても悔しくなりました。
日本の政治家にはなぜこのようなリーダーシップを持っている人がいないのか、と。
悶々とした日々を過ごしていた高校3年の秋、もう一つのきっかけが訪れます。
友人が「この本読みなよ」と言って落合信彦氏の「狼たちへの伝言」を貸してくれたのです。
落合信彦氏は落合陽一氏の御父上です。
この書籍の名前を出すのは少々恥ずかしいのですが、当時影響を受けたのは間違いないので仕方ありません。
読後、クリントン大統領を見て悔しいと思ったのなら、自分も政治を志すべきではないか
この国の政治を良くするために行動すべきではないかと強く感じました。
とはいえセンター試験まであと2か月程度。
当時私は理系クラスでした。
政治を学ぶために文系の学部に行った方が良いという考えと
今から文転したら受験に間に合わないという考えが交錯しました
(当時高校の成績は赤点スレスレ、偏差値は確か50を切っていました)。
苦悩しつつセンター試験初日を迎えました。
初日の試験を終え、向かえに来ていた母の車に乗り込むと、私は
「明日の試験は受けない」
と言いました。
「この子は何を言い出すのだろう」という母の驚いた顔が思い出されます。
有り難いことに親からの理解を得てそのまま浪人が決まりました。
商経法学以外の、政治学を含めた社会科学を扱う学部ということで一橋大学社会学部を第一志望に据えました。
政治だけではなく社会の構造を学びたいと考えたからです。
高校の担任と面談した際には、無謀だと呆れられ止められました。
何とか受験を乗り越えることができたわけですが
その後も対人能力を上げねばと思いベンチャー企業に入社したり(体調を崩し1年弱で退社)、
退社後再起を図るにあたり、政治には法律が必要だと考え弁護士を目指したり
弁護士になったら今度は半年も経たずに国会議員の秘書になったり
政治には市井の声を聞くだけではなく経営的視点も必要だと考え弁護士実務経験数ヶ月なのに独立開業したり
と行き当たりばったりながら、意思決定においては常に政治への想いが頭をよぎってきました。
生来の小心者で、進路の意思決定をする際には常に体重が3キロ位痩せます。
そのような流れの中で、自分の経験を活かせる場(この点はまた後日)として品川区議会を目指そうと考えた次第です。
自分の法律事務所の経営がようやく安定し始めたばかりだったので悩みました。
しかし、弁護士として個別の案件に当たる中、また、友人から法律相談を受ける中で
弁護士としての活動だけでは解決困難な問題にも直面していました。
落選しても生活に困らないだけの蓄財をしてからでも遅くないのではないか、という考えもよぎりましたが
もうこれ以上先延ばしにしたくない、自分に言い訳したくない、と思い一歩を踏み出すことに決めました。