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2019年07月22日(土)

参院選を終えて(日本維新の会の東京での今後に関する私案)

 

長かった参議院選挙も東京維新にとっては最高の形で終結しました。

東京都選挙区おときた駿候補、東京を中心に活動する全国比例区やながせ裕文候補が共に当選。

東京における維新、そして第三極拡大の契機となる結果です。

熱の冷めないうちに私なりに今回の選挙を総括しておきたいと思います。

 

今回の選挙、候補者たちの活動量もさることながら、衝撃だったのがおときた氏のボランティアです。

平日の早朝でも多くのボランティアが集まっていました。

しかも、それでも北区長選挙時のボランティアより少ないというではありませんか。

また、数だけではありません。

彼らは何か候補者にプラスになることは無いかと主体的に考え、指示がなくても行動に移していました。

これは組織団体から派遣された運動員では考えがたい光景です。

「どうしてもおときた駿を当選させたい」

この想いで集まったボランティアでした。

2013年の都議選、あるいはそれ以前からおときた氏を支えてきた方々も少なくありませんでした。

 

おときた氏の周りで活動することの多かった私は、選挙運動の合間あるいは開票を待つ間に、彼らと話をする機会に恵まれました。

中には維新からの出馬に、今でもモヤモヤした想いがあるという方も少なくありませんでした。

維新所属である私に率直に話してくださった方々には感謝です。

おときた氏も維新もしがらみのない立場で政治を変えて行こう、選択肢を増やしていこうという立場は同じはず。

維新が今回マニフェストで掲げた「もっと自由で安心な社会」も親和性はあるはず。

でもモヤモヤが残る。

いわゆる第三極に親和性のある方々が維新を積極的に支持できない理由、これは今後の活動に参考になるはず。

では何故か。

複数人の話をまとめると、報道等で見る維新の姿からは、そうは見えないというのが回答であるように思えました。

 

大阪では都構想という共通の目標があります。

また、首長を務めていることから生活に直結するレベルで住民に改革を実感していただくことができます。

善教教授の「維新政治の分析」は読み終わっていないのですが、

これまでの大阪維新の皆さんの実績により「維新ラベル」が上手く機能しています。

東京にはその前提がない。

 

それを踏まえた上で我々は東京での活動方針を考えていく必要があります。

方向性は大きく二つあると私は考えています。

 

一つは東京、あるいは東京圏に共通する将来ビジョンを構想すること。

統一地方選挙時、多くの維新支持者から、大阪以外の維新は、身を切る改革の先が示せていない、との批判が挙がっていたと記憶しています。

東京の各市区はそれぞれ異なる課題を抱えているので、身を切る改革の先の政策は自治体により相当程度変わってきます。

一方、維新政治の醍醐味は、細かい政策レベルだけでなく、仕組み、構造の転換を訴えていく点にあると私は考えています。

 

 

その意味で、東京都選挙区から選出されたおときた氏を中心に我々が模索していきたいのは現行の都区のあり方だと考えています。

総務省の自治体戦略2040構想研究会の報告書には以下のような文言があります。

「東京圏では、地方圏の市町村が時間をかけて取り組んできた市町村合併や広域連携の取組が進展していない。早急に近隣市町村との連携やスマート自治体への転換をはじめとする対応を講じなければ、人口減少と高齢化の加速に伴い危機が顕在化する。」

概要:http://www.soumu.go.jp/main_content/000562116.pdf

 

単なる事務分配・財源配分の議論に留まらない、超少子高齢化社会を念頭に置いた、市域・区域の再編を含めたモデルを示していくことが我々に課せられた一つの使命ではないかと思うのです。

勿論、これは専門家の協力が不可欠だと考えていますが、東京都選出の国会議員がいるというのは様々なリソースを用いることができるという点でメリットがあると考えています。

 

もう一つの方向性は、「維新ラベル」が上手く機能しないことを念頭におくと、各地方議員の個性を前面に出すべきではないか、そこを意識すべきではないかということです(勿論大阪維新の皆さんは素敵な方々です。意識すべき点という意味です)。

 

おときた氏、そしてその活動を見ていて感じたのは、彼が何かやってくれそうだ、だから支持するという層が多い点です。

今の政治に、日本に危機感を持っている方は少なくないと思います。

2010年頃、第三極が伸びたのも、そういった方々の期待があったからだと思います。

 

新しいことにチャレンジする、若い層に政治に関心を持ってもらおうと工夫するおときた氏の姿勢は、可能性を感じさせるものだったのではないか、そう思います。

また、彼は先送り政治に終止符を打ち、将来世代のためにこの国を作り変えて行こうという前向きな演説を続けていました。

 

あたらしい党のメンバーはその点で勉強になります。

今回の選挙でも、橋本ゆき渋谷区議会議員がTik Tokを使って若者への投票を呼びかけました。

おときた氏のスタッフ達も、当確後少し間を置くと、何か政治を面白くする仕掛けをやっていこうと燃え始めていました。

新しいことにチャレンジする、積極的に提案を行っていく、明るい将来モデルを示していく、そういったことを行う議員のバックに維新という共通のバックボーン(しがらみのなさ、行財政改革への姿勢等)がある。

こういった形が一つの方向性だと感じました。

 

私自身、まだ自分の方向性を模索中です。

もっと集積すべき知識もあります。

選挙で離れていた地元での活動もあります。

一方で、あたらしい党のメンバーとの連携で色々吸収もしていきたいと考えています。

 

こういった私自身の課題ややりたいこともありつつ、ひとまず今回の選挙の総括として上記を考えてみました。