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2021年06月09日(金)

都議選と表現の自由

 

最近、Twitterで不健全図書指定の投稿が多く、今後も都議選関係は対不健全図書指定特化型おじ…おにいさんになると思うのですが、特に東京以外の維新支持者の皆様には理由が分かりにくいと思うので少し説明させて頂ければと思います。

先出すると、この問題、規制改革、行政改革、しがらみ等にも関係します。

 

まず、今回東京維新は、「世界最大の「多様性」と「表現の自由」都市、東京」というコンセプトを打ち出しています。

これは、より豊かで、多様な社会を築くためには、表現を規制するのではなく、表現(言論、対話)によって問題を克服しようという発想に基づいています。

 

ここからは私独自の想いが強くなり、東京維新の勉強会で訴えた点ですが、これは同時に、欧米が「正しさ」を理由にした表現規制に舵をきりつつある中、自由を確保する事で、都市としての競争力を高めるという都市戦略でもあります。

日本のマンガ・アニメ・ゲームは極めて個性的で、競争力があります。

 

しかし、世界で広がれば広がる程、「グローバルスタンダード」に合わせるべきだという論調も出てきます。

この「グローバルスタンダード」は、一見正しいように見えて、競争相手が相手の競争力を削ぐために使うこともあります。

鬼滅の刃、進撃の巨人、エヴァンゲリオン等が生まれた背景を考えると、創作物についてはガラパゴスの方が世界を豊かにするのではないかと私は考えています。

かつて春画が印象派に影響を与えたように。 そして、東京の表現規制で問題となるのが青少年健全育成条例に基づく不健全図書指定制度です。

 

都の不健全図書指定というのは、不健全だから18歳未満の青少年に販売してはならないと、行政が特定のマンガなどを個別に指定する制度です。

 

端的に「規制」です。

 

都の規制ですが、出版社、販売業者の多くが東京にあるため影響は全国に及び、Amazonも指定図書は売らない扱いです。

影響は世界規模です。

 

不健全図書指定制度は、古くから、作者・出版社の表現の自由、青少年の情報受領権、規制基準の明確性等との関係で憲法学上も問題が指摘されています。

前置きが長くなりましたが、ここから維新の政策との文脈で触れていきます。

先程申し上げた通り、この制度は端的に「規制」です。

そして、数十年にわたり効果が検証されていません。

図書の指定にあたっては、青少年健全育成審議会が開催されますが、形骸化しています。

毎月書店等で販売されている図書から、行政側が対象となりそうなものを130冊程度購入します。

その中から数冊が選ばれ審議会に上げられます。

 

「毎月」です。

 

その際、行政によって大量の付箋が貼られ、審議会委員に先入観が生じる運用になっています。

委員は、これらの図書をせいぜい1~2時間で閲覧、審議します。

委員には、憲法学者や児童心理の専門家はいません。

なぜか都議が学識経験者枠(≠都民代表枠)で入っています。

青少年の代弁者もいません。

委員には交通費含め1回約2万円が払われています。

都議にとっては報酬+αのお小遣いです。

都にはこうした附属機関が多数あり、審議会改革は他の行政改革にもつながります。

審議会は30分で終わる事もありますが毎月開かれています。

審議会を開くために数冊を生贄にしている面もあると考えます。

また、作者・出版社にとって大きな規制であるにもかかわらず、彼らが意見を表明する機会はありません。

いつの間にか勝手に指定されているのです。

これは手続保障上も問題があります。

そして審議は、各描写については取り上げるものの、どう「青少年の健全な成長を阻害するおそれ」があるのかほとんど議論されません。

このような審議会に、委員全員分の対象図書に付箋を貼る手間や報酬、購入予算がかけられています。

 

青少年のためにやるべき事業はもっとあります。

 

このように不健全図書指定制度の改革は、規制改革、行政改革の側面があります。

しかしこれまで改革は進んできませんでした。

そこには、科学的根拠はないにも関わらず「不健全」を取り締まりたい人々からの支持という「しがらみ」があります。

議員に報酬が出ている点も改革が進まない要因でしょう。

 

このような背景の下、東京維新では、わかたび啓太都政対策委員が、具体的な条例改正案を提案しています。

これは、これまで他党が行ってこなかった事で、まさに提案型野党の在り方だと考えています。

改革のために他党にも働きかける必要がありますが、現在東京維新が議論をリードする立場です。

 

一方、わかたび啓太氏は、都議選挑戦予定者で、この問題ばかり扱うわけにはいきません。

この問題に精通しているのは、東京維新現職では音喜多議員と私です。

音喜多議員には、より広く東京維新の政策を発信してもらう必要がありますし、私はオタで弁護士でこの問題と相性が極めて良いです。

 

私自身、街頭ではこの問題に限らず、都区制度改革など他の政策も訴えておりますが、比較優位、選択と集中的な発想から、Twitter上では他の政策は他の東京維新メンバーに任せ、この問題を集中的に取り上げています。

 

長くなりましたが、ここ最近の私の行動の理由です。

ご理解賜れれば幸いです。