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2019年02月10日(月)

松本ときひろのこれまで2(弁護士として)

こんにちは。

今日は自己紹介の続きとして弁護士としての活動について書きたいと思います。

 

私は、武蔵小山駅周辺で法律事務所を開業して5年になります。

弁護士は「専門は何?」と聞かれることが多いのですが

武蔵小山という街に密着した業界用語でいう「マチ弁」なので

地域で起こる法律問題に広く対応してきました。

そのため明確な専門分野はありません。

 

一方、法律事務所の経営については、書籍を出版していて少し特徴があります。

私の弁護士としてのスタンスを良く表していると思うので触れてみたいと思います。

 

 

もう何年も前から

「弁護士は数が多すぎる、事務所を経営できない」

そんな声が挙がっていました。

 

ですが、私は独立開業前からこの声に疑問を持っていました。

「我々弁護士はどこまで法的課題を抱えた方々に近づけているだろうか?」

と考えていたからです。

 

当時、私が知る限り弁護士業界には商圏分析や立地戦略といった視点がほぼありませんでした

(●●区は弁護士が少ないとかかなり大雑把なものはありましたが)。

法律事務所の多くは、裁判所の近く(供給サイドの都合優先)か大きな駅の周辺にありました。

 

一方、ネット広告、特にポータルサイト型の広告が普及していました。

中にはあまり効果的ではないと思えるサイトに、ベテラン弁護士が出稿している例もありました。

また、法律事務所の過剰な設備投資も気になっていました。

 

このような状況から、23区内でも

・独立開業前にきちんと商圏分析を行い、立地戦略を考える

・ネット広告ではなく、地域活動、地域向けの広告により案件を獲得する

・軌道に乗るまではコストを可能な限りカットする

・他の弁護士の前例にこだわらない

という方法で新規事務所を経営していけるのではないか

そして、それは法律事務所に敷居の高さを感じている需要サイドにも利点があるのではないか

と考えました。

 

 

この仮説を検証すべく立ち上げたのが武蔵小山法律事務所です。

当時品川区には住んだことさえなく、武蔵小山には知り合いもゼロでした。

そのため、当たり前ですが開業当初は依頼がなかなか来ませんでした。

 

しかし、消防団等地域活動を始めたり

地域を限定したチラシを作成したりすることで徐々に事務所は軌道に乗りました。

 

「弁護士なんてこれまで一度も会ったことがなかった」

「徒歩圏内に法律事務所があって良かった」

 

独立開業後、そんな声をたくさんいただきました。

この経験をマニュアル化したのが自著なのですが

ありがたいことに、現在第3刷まで増刷していただいています。

また、出版を機に、昨年は弁護士向けに講演する機会もいただきました。

 

 

私が法律事務所を経営するうえで大切にしたかったのは消費者目線です。

地域密着という視点です。

前例にとらわれない思考です。

仮説を立て実践する姿勢です。

これらは政治においても大切にしていきたいと考えています。